

松大寺口ゼミ有志が挑む!!
七里御浜芸術祭 砂像づくりダイジェスト(1999)
高さ4mに積み上げられた砂を板で囲み、固めてあるのが砂像の基礎である。砂像の砂の総量はなんと10トントラック166台分にもなる。最初に、鹿児島から指導に来ている日本砂像協会の指導員の方に簡単な説明を受け、さっそく作業に入る。松阪大学の作る砂像は全部で5段に分かれている。上から完成させていく。まず一番上の段から作業開始。砂像を整形していくのは大きな作業はスコップでし、細かな作業は左官用のコテ、もっと細かな作業は小さなヘラを使ってする。
一日目は快晴で海は穏やか。午後からの作業だから日差しは強くなく、七里御浜は気持ち良い風が吹いて快適な作業環境。半日で一段目の山の頭の部分と砂防ダムの上の部分が完成。上の写真の山のぼこぼこは木をあらわしている。この木の作り方は水を張ったバケツの中に砂を入れ、手に握り、ぼとぼとと山の斜面に重ねるようにたらす。近くからみるとただのぼこぼこした砂だが遠くから見ると不思議と木に見えてしまう。一段目が完了すると除草剤を散布するのに使うグルーと言う名前のポンプに白いカルピスのような液体(においは理科準備室にある薬品のようなすっぱい感じ)をいれ、丁寧に吹き付ける。乾くとカチカチに固まり、多少の雨ならはじくらしい。この日の作業はここまで。
宿泊は御浜町のおとなり紀宝町との境に近い民宿美浜さん。おいしい食事の後、明日を考えゆっくり睡眠。
7/26(月)
昨日の打ち合わせで本日の作業は涼しくなり始める午後1時から。午前中は、日よけの為の麦わら帽子を買いにお隣和歌山県の新宮市のジャスコへお買い物。用意のいいことで有名な寺口ゼミ砂像製作班はついでにバーベキューの材料を買って砂像製作会場へ。一号車、しんご君のステップワゴンからはバーベキューコンロが登場。もりたの持参した炭を使って昼食はバーベキューに。
腹を満たした後には砂像作りです。今日は板をはずして2段目に取り掛かります。だいたいコツがつかめてくると大掛かりな砂を下に落とすスコッブ班と細かいヘラやコテを使う小細工班に分かれる。先日教えてもらった木の作り方をまっさきに習得したのは島田くん。その後、植林課長となる。そして砂防ダムや新幹線などの細かい作業がお得意なのはしんご君とえみっちの二人。うまく仕事分担をして作業はスムーズに進んだ。そして、この日は森田君の友人の松阪大剣道部の三谷くんが応援で参加。スピードアップで堤防はほぼ完成。遠くから見ても砂防ダムらしく、がちがちの硬そうな雰囲気がよくでている。右の写真の後ろに見えるのは既に完成している百五銀行製作の「日時計」。日曜日に50人という人数を動員し、一日で仕上げたらしい。すごい。金融機関だから平日に作業はできませんからね。
この日、新幹線の形がほぼ完成。写真の方はなんと砂像作り日本一の名人。「TVチャンピオン」にも出演し、グランプリも獲得しているすごい方。本業はたんすやさんの社長らしい。僕たちの砂像の担当のお兄さんは市役所職員さん。日本砂像連盟のメンバーは自営業者の比率が多いとのこと。
7/27(火)
今日は朝から天気が不安定。とりあえず午前中はフリーなので県庁の水谷主幹もお勧めの七里御浜に穴を掘ってシートを敷き詰め、100m×25mの巨大なプールで、魚のつかみ取りができるように魚がそのなかにいれてある七里御浜大海水プールへ。しかし、天候が悪く波も荒いため、その日の遊泳は禁止。すぐさま方向を那智勝浦に変え、ホテル浦島の屋内プールでみんなでなかよく水遊び。2時間ほど遊び、天候は不安定だったが午後からの作業に備え、御浜町に戻る。途中、県庁水谷主幹から電話が入り、今日の作業は中止とのこと。泣く泣く民宿に戻る。紀和町の丸山千枚田に自分たちの植えた稲の生育状況を見にいったグループや熊野まで釣りの下見に行ったグループ、8人分の洗濯物をコインランドリーに洗濯しにいったグループと午後は別々行動。夕食までは部屋でデジカメにテレビを接続し、これまでに撮った写真の上映会で楽しむ。
7/28(水)
今日は昨日の遅れをなんとしても取り返さないといけない。けど三日間の作業の疲労の蓄積で朝食はみんなかなり小食。けど、島田課長と森田くんは常に二杯以上おかわりをしている。かなり朝から元気。しんご君は得意の「豆知識シリーズ」が朝から飛び出す。ジーっと見ているだけで面白い。ゼミ長、おおはし君、ささき君はちょっと眠たそうです。今日もおきまりの砂防フェアTシャツ、首に砂像作りに揃えて買った松阪大学オリジナルタオル、そして二日目に買った麦わら帽子をかぶって砂像製作現場へ。
現場に到着。昨日はかなり雨が降った。砂像が崩れてはいないかかなり心配である。予想はほぼ的中。おととい、島田課長が中心で作った山のきれいなぼこぼこが流され、いくちゃんやおおはしくん、ささきくんらが一生懸命つくった砂像後ろ側の盾ヶ崎(地元東紀州の有名な断崖絶壁)のぎざぎざが半分ほど流れてしまい、一度崩してもう一度整形する羽目に。一日目午前中は雨の修復におわれた。
この日、砂像群の真中に建設されたのが巨大な木馬。ハタチを超えた大学生だが、はしゃいでみんな上に登る。もりたくんもはしごに登る際「のぼったらこわれる」とスタッフから言われながらもついつい登ってしまった。今日は何度も通り雨がザーっと降り、仮設テントに駆け込む一場面もあり、変わりやすい天候に悩まされた。
この日の夜、砂像製作期間はじめての飲み会。もりたくんは糸がプチンと切れ、笑い上戸に、おおはしくんはべろべろにこにこに、しんごくんはおもしろいことに。その後もりたくんは爆睡、爆音のいびきで寝ていたそうです。とんでもない夜でした。
7/29(木)
完成期日まであと二日。予定では今日砂像を完成させて翌日はゆっくりと遊ぶのが目標。意地でも完成させたい。なんてったって明日の予定は「お一人様1500円でホテル浦島のランチバイキング、プール、そして大洞窟温泉忘帰洞を満喫」だからがんばるがんばる。今日の天気は透き通るような雲、青々とした海で快晴。朝9:30の強い日差しの中、作業スタート。今日、あと2段を仕上げたい。もってきたラジカセをかけ、音楽の流れる中、軽快な作業。今日の作業はスコップの大まかな作業の後、細かな作業をしていかなければならない。地元の子供たちが遊びに来てたのでグルー吹き付けの作業をちょっとだけ手伝ってもらった。しんごくんとえみっちが作っているのが新幹線のお尻の部分。細かい作業はこのお二人にお任せです。
昼食後、ちょっと休憩。あまりにも天気が良くて絶景なのでしんごくんとえみっちは七里御浜の大海水プールへ歩いておでかけ。いくちゃん、しまだくん、おおはしくん、ささきくん、もりたくんは砂浜でしばしお昼ね。海の潮騒の音ときれいな音楽が絶妙にマッチしてまさにリゾート気分。大きな青空と海は「なんちゃって沖縄」な気分です。「ここに昼寝だけに来てもいいね」という声が出るくらい最高の気分。気分の良さは写真のおおはしくんを見ていただければ分かっていただけるかと。
さて、それぞれが気持ちのいい昼休みを過ごした後、作業再開。とてつもない速さで最下段まで掘り進みます。今日は快晴なのでかなり多めにグルーを吹きかけ、がちがちに砂像を固める。盾ヶ崎は下まで完成し、後は山に植林するのみ。みんなで手分けして木を作る。時間は午後6:00を過ぎている。いつもはもうばてばての時間だがこの日は違い、みんなの動きが機敏。あとちょっとです。しんごくんえみっちグループは砂像裏側に大きく「松阪大学」の文字を彫刻。しんごくんかなり真剣です。
砂像はほぼ完成。残すは松阪大学のネームいれと回りの砂をならすだけ。しかし、夜7時を過ぎ、日が落ちてきた。食事を用意してくれて、かなり待たせてしまっている民宿に悪いので松阪大学を彫刻している二人を残して戻れる人は戻ることに。3−40分してから二人が民宿到着。お疲れさまでした。ご飯をみんなで食べ、その日も飲み会の予定でしたが、ゼミ長、もりたくんはごろごろしているうちに寝てしまい、他のみんなもちょっと飲んでから騒ぐ体力もなく早々と睡眠。
祝 「東紀州と新幹線」 完成
砂像を指導していただいた日本砂像連盟の指導員さんと県庁の水谷さんにみんなでお礼を言い、そのあと、おつかれ会で那智勝浦のホテル浦島に直行!バイキングで死ぬほど料理を存分に食べてホテルのプールでひと泳ぎ。そのあと有名な忘帰洞でゆっくり温泉に使って夕方5:30に那智勝浦を出発。一度砂像製作会場に戻って他のモニュメントの進行状況を見学。途中、熊野のひものやさんですこし寺口先生と落ち合ってから松阪に10時ごろ到着しました。
結果は以下のとおり。(写真は製作期間中のものですので未完成のものもあります)
グランプリ:鵜殿村 「竜宮城」 |
準グランプリ:松阪大学 「東紀州と新幹線」 |
フェスタ賞 :熊野市 「鬼ヶ城」 |
キリンビール賞 :御浜町 「みかん」 |
第三銀行賞:紀宝町 「ウミガメ」 |
百五銀行賞 :尾鷲市 「火力発電所」 |
砂防協会賞 :紀和町 「丸山千枚田」 |
アイデア賞 :百五銀行 「日時計」 |
松阪大学寺口ゼミ 砂像製作班
大橋 康宏 加藤 真尚 加藤 真吾 佐々木 教雄
島田 寛之 田端 郁美 水野 絵美 森田 孝徳(本文作成)
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